「ことばのえほん」シリーズ1冊目『ぴよぴよ』は、“ぴよぴよ”から始まり“しゅばしゅば”“とぷん”“きいいっ”など、擬音だけで場面が進んでいきます。 これ以上ないくらいのシンプルな谷川さんの言葉に、カラフルで愛らしい堀内さんの絵がかぶさって、読んでみれば小さなひよこの冒険物語となっています。更に声に出して読むと、言葉の一つ一つが生き生きと響いてきて、「ああ、これは音の絵本なんだな」と体感してしまうのです。 谷川俊太郎さんと堀内誠一さん、二人の天才がこの作品を生み出したのは何と1972年!最新作として手に取った方も多いのではないでしょうか。30年以上経っても全く鮮度を失わない堀内さんの絵のセンスに脱帽ですよね。 一方で、『もこ もこもこ』『ことばあそびうた』など、谷川さんの多くのことば遊びの絵本でその楽しさを経験しているであろう今のお母さんや子ども達にとっては『ぴよぴよ』の楽しみ方もお手のもの?きっと自然に受け入れられていくはずです。そういう意味でもこの幻の絵本の復刊は嬉しいばかりですよね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
●本書について “ぴよぴよ”はひよこの冒険物語の形式をとっていますが、擬音および擬声語、擬態語の類をまとめたわけです。日本語はこの類の言葉が豊かですから、おかあさんがこの本から刺激を受けてさらに発展させてほしいと思う。 <谷川 俊太郎>
谷川俊太郎×堀内誠一 オノマトペだけでつづる、ひよこの冒険物語。 “しゅばしゅばしゅば”“とぷん”“きいいっ”など、 オノマトペだけでつづるひよこの冒険物語。 詩人・谷川俊太郎とデザイナー・堀内誠一が、1972年に “幼児と言葉”の関わりを真摯にとらえて作った絵本です。 シンプルで選びぬかれた文章を、親子で声に出して読んでみてください。 いきいきとした絵とともに、イマジネーションがどんどんふくらみます。
カラフルでかわいらしい表紙が目にとまり、中身を見てその完成度の高さに一目惚れ。オノマトペのみの絵本なのに、ひよこの冒険というストーリーになっている!そして何より絵がいい!この色彩感覚とタッチ、とても好みです。
いい絵本を見つけたと、嬉しくって思わずニンマリしてしまいました。
ぴよぴよ
卵が割れるところから物語ははじまります。
ひよこはひとりで散歩に出ます。
道中に出会う動物や、物や、人の出す音の響きが楽しい!
例えば…
めええ
しゅばしゅばしゅばしゅば
ごくんごくん
がしゃん!
きいいっ
ぴよぴよ
など。
よくよく見れば、谷川俊太郎さんと堀内誠一さんのコンビなのですね。
モダンで新鮮なのに、なんと1972年の作品なんだとか。びっくりしました。
表紙をひらくと、ひらがな表があるのですが、「は行」が「はぴよぴよ」になっていて笑えました。こういう細かい演出大好きです!
0〜3歳ぐらいのお子さんが一番楽しめるかな?
我が家の子供達にも好評でした。
ぜひ読んでみてください。 (いちがつにがつさん 30代・ママ 女の子3歳、男の子0歳)
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