いもとようこ絵本原画展記念画集
デビュー作『ひとりぼっちのこねこ』で絵本界にまったく新しい風をふきこんだ、いもとようこ。描かれた動物たちのふわふわとした毛先まで、その感触、ぬくもりが伝わってくるようなやわらかな貼り絵は、またたくまに多くのファンの心をつかみました。 あたたかさや、かわいさに磨きをかけながら、いもとようこの絵本は少しずつ変化していきます。楽しさや喜びを讃えるユーモア、理不尽な人間の身勝手にぶつける怒り、そして、ときには避けようのない哀しみにあらがえない無力を嘆く。あたたかさだけではない、人間的な強さや弱さが、絵本そのものに加わっていきました。300冊をこえる絵本は、いもとようこの歩んできた人生そのもの。だからこそ、その絵本は、読む者に生きる力や勇気を与えてくれるのです。
これは絵本ではなく画集です。
いもとさんワールドを全部一気に見たいという方は必見です。
あの優しいタッチのイラストに魅了された人はきっと多いと思いますが、そんなこれまでの名作の名シーンを抜粋して、1冊にまとめた画集で、大好きな方なら、あ、これはこの絵本のこのシーンだ!などとわかる方も多いと思います。
大判のサイズの本なので、実際の絵本よりも更に見ごたえがあります。
私自身もこれまで、いもとさんの描く動物のイラストの可愛さや表情の柔らかさに癒されてきました。
そんな素敵なイラストを凝縮されている画集なので、こんな欲張りな本はないと思います。
是非一度、手に取ってもらいたい一冊です。 (Pocketさん 40代・ママ 女の子14歳、男の子10歳)
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