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よく知られている昔話ですが、愉快な擬音の多用や全く文章のないページがはいる構成、枠取りをした絵などの工夫で新鮮な印象を受けます。
福音館の『こぶじいさま』を読んで、他のも読み比べてみたくなって借りてきました。どの絵本も少しずつ話の展開が違いますが、この絵本は、ふたりのおじいさんが一緒に山に行く設定が特徴的です。また、『こぶじいさま』では鬼が出てきましたが、こちらは天狗です(でも、天狗が出てくる絵本の方が圧倒的に多いようですね)。
絵はとても鮮やかでいて繊細です。山の奥深さというか、いかにも天狗が住んでいそうな雰囲気がとてもよく表現されています。そして、何と言っても天狗が細かに描かれていて、本当にそこにいそうな感じなのです。
息子は、話はとても面白そうに聞いていましたが、とにかく絵が怖いそうで、最後は「この絵本は怖いから他の『こぶじいさん』を見る!」と言っていました。親としては、本気で怖くなるなら、これが一番良いではないか!と思ったのですが。 (さみはさみさん 30代・ママ 男の子2歳)
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