2008年3月5日、有楽町朝日ホールで開催した「かつら文庫の50年」記念の集いを中心とした一連の行事のご報告です。開庫当時通っていた阿川尚之・佐和子兄妹のたのしいトークをはじめとする50年前の“子どもたち”の証言、日本の民間教育・読書活動の系譜をたどりつつ、文庫の意味を考える松岡享子名誉理事長の講演を完全収録。「写真で綴るかつら文庫の50年 小さな子ども図書室の半世紀の歩み」も併収。
図書館の講座で勧めていただいた本です。
石井桃子さんが作られたかつら文庫、50周年に伴う行事報告が元になっています。
石井さんがかつら文庫を始められたのは50歳を過ぎてからだったというのは、最近知ったことですが、亡くなるまでのその仕事量を思うと、日本の子どもの本にとって石井さんがおられたことは、とても幸せなことだと思いました。
「50年前の子どもたちは語る」では、阿川佐和子さんが「あのときの空気というものが、からだのすみずみまでしみこんでいる」というのが印象的でした。
子どもの周りにに良質の本があること、本と子どもの間を橋渡ししてくれる大人がいること、とても大切なことだなあと思いました。
特に、松岡享子さんの講演録には、読みながら涙してしまいました。
この本も、子どもの本に関わるすべての方たちに読んでいたたきたい本です。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子8歳)
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