貧しいクリスチャンの娘は、華族の学ぶ女学校へ。英語を学び翻訳家となり、「禁じられた恋」を貫き通す。長男を失った悲しみを越え…。戦争中、命がけで「アン」を翻訳した村岡花子の初めて明かされる情熱の人生。
昔の本の訳は日本語も美しいし、訳者さんの志も高いということを話していたら勧めていだいた本です。
「赤毛のアン」の訳者として有名な村岡花子さんの生涯をお孫さんの恵理さんが書かれたものです。
出版された当時話題になっていたので読みたいと思っていたのですが、なかなか機会に恵まれず、紹介していただいたので読んでみようと思い読んでみました。
読んでみて、村岡さんの生涯とアンを始めとするモンゴメリの世界との共通点に驚きました。
類は友を呼ぶと言いますが、引き寄せられる何かがあって出会ったというしか表現できない出会いがありますね。
村岡さんが「赤毛のアン」の原書を手にされたいきさつ、戦争中に防空壕には必ず翻訳した原稿を持って入ったというエピソードに心打たれました。
「赤毛のアン」だけでなく、村岡さんが訳された「少女パレアナ」「スウ姉さん」などは私の思春期の愛読書でした。
気に入った訳者さんの本だと今でも安心できるというのは、村岡さんが訳された本から感じたものでした。
「赤毛のアン」に魅了された方も多いと思いますが、ファンの方にはぜひ読んでいただきたいと思います。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子8歳)
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