立てよ図書館。狩られる本を、明日を守れ。公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として「メディア良化法」が成立・施行された現代。図書館は、超法規的検閲に対抗する勢力となった…。有川浩最新作。〈受賞情報〉星雲賞日本長編部門(第39回)
『メディア良化法』という、実にけったいな図書に関する法律が施工された。という時代に生きる、数々の図書を守るために図書館が独自に組織した「図書隊」という人たちを描いた作品です。
上の子の朝読用に探してきました。
少し前のテレビアニメになった頃、本屋さんに山積みつまれていた時は、なんだかとても軽い作品に見えて手に取ろうとは思いませんでした。
でも、たまたま司書の方に他の有川作品を薦められ、子どもといくつか読んできて、もしかしたらいい作品かもしれない。とやっと手にしました。
「図書隊」なんて、まるで軍隊か自衛隊みたいだし、読み始めたときは、「本」と「戦闘」を合わせる作品って、一体!?と、驚きましたが、娘ともども、いつの間にか作品の世界にどっぷりつかっていました。
主人公が熱血なハチャメチャで、周りを固める主要登場人物も個性的で面白いキャラクターがたくさんでてきます。
小学生くらいですと、まだ関係性やら、世界の設定やらを読みこむ力がないと思いますので、お薦めは中学生から高校生ですね。
本がお好きな子なら、きっと、この作品のやり取り、主人公の「想い」に共感できると思います。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子10歳)
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