すごくシンプルなのに「なるほど!」とうなってしまう様なしかけ絵本を創るいしかわこうじさん。三方向に開くしかけで好評の前作『たまごのえほん』に続いて登場したのが『はなのさくえほん』。題名の通り、はじめは小さかった種が芽を出し、ぐんぐんのびて、最後に花が咲きます。何といっても三つに折り畳まれたしかけをめくっていくと、どんどん上に伸びていくその成長ぶり!小さな種と大きく開いた花のその違いに新鮮な驚きと生命力の素晴らしさを感じずにはいられません。しかけと内容がぴったりと合っているからこそなんでしょうね。 クイズ形式で読むのも楽しみ方の一つです。種と芽だけで名前を当てるのは、大人でも意外と難しいのです。更に成長の仕方と花の咲く様子をこんなにわかりやすく見せてくれる絵本って他にはなかなかないかもしれませんね。何だか小学校時代の夏休みの観察日記を思い出してしまいます。これは幅広い年齢層で楽しめそうな1冊ですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
しましまの種、土にまいてみよう。ふたばがでたよ。ぐんぐんのびて…、おおきなヒマワリさいたよ。チューリップ、スミレ、子どもに身近な花々が元気に美しくさきます。内容にぴったりの、驚きのあるしかけも魅力。
しかけをめくると,植物が大きくなって花が咲きます.
この前おばあちゃんちで花の種を植えた息子は,それを思い出したのか,真剣に見ていて,しかけを自分で何度もめくっていました.それぞれのお花のページに,虫などの生き物がいるのも息子は面白かったみたいです.
花の種(球根)には,いろんな大きさ形のものがあるんだよっていうことを教えることもできたので読んでよかったです. (てつじんこさん 30代・ママ 男の子5歳、男の子2歳)
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