びゅーんと風に飛ばされて、おじさんの帽子の上に落ちたけむしくんは、次にふとったおばさんの肩にぽとっ。そしていつの間にか冒険の旅へ。スピード感あふれる愉快な絵童話。 <けむしくんは しゃくしゃくしゃく おおきな木にのぼり しゃくしゃくしゃく おおきな木の えだのうえに しゃくしゃくしゃく すんでいます。> そのけむしくんが、ある日、びゅーんと風にとばされて、おじさんの帽子の上に落ちてしまい、つぎに、帽子からふりおとされて、ふとったおばさんの上着の肩にぽとっ。おばさんは、けむしくんに気がつかずに、どんどん ぶんぶん 電車にのって、それから新幹線にのって…。ところが、乗客に見つかってしまい、けむしくんは、しゃくしゃくしゃくと逃げます。ふみつぶされそうになって「ああ、もうだめ」とからだをちぢめたとき……。 作者は、詩人で小説家のねじめ正一さん。絵は、イラストレーター及びデザイナーとして大活躍のはたこうしろうさん。歯切れのよい、躍動する文章と、スピード感あふれる、楽しい絵で、幼い読者を夢中にさせる愉快な絵童話です。
けむしくんは風に飛ばされて、生まれ育った(?)木から落ち、大冒険の旅に出るはめになります。
おじさんの帽子、おばさんの上着、そして新幹線の中で踏みつぶされそうになったりしながら、なんとか、最後は大きな木を見つけ、そこできれいな蝶々になるというお話です。
文章は繰り返しがが多く、読みやすいのですが、ちょっとお話が長いので、余り低年齢だと途中で飽きちゃうかも。 (てんぐざるさん 30代・ママ 7歳、3歳)
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