内容:おきゃくのこなくなったレストラン。ゆうれいとうさんは、みせにおきゃくをよびもどすため、むすこにいろいろなことをおしえます。 解説:きつねさんはコックさん。(こんなつかれるしごと、もういやだ)と思っていました。ある夜、きつねさんが寝ているところに、ゆうれいがあらわれました。きつねさんは、おどろいて叫び声をあげました。なんと、ゆうれいの正体は、きつねさんのことを心配したおとうさんでした。 おとうさんは、きつねさんにさまざまなことを教えます。市場での材料の買い方、スープをはじめとする料理の作り方、店のそうじの仕方、お客さんがきたときのあいさつの仕方などなど。毎日、きびしく教えてもらったおかげで、お店には多くのお客さんがくるようになりました。 ところがある日、おとうさんがいなくなりました。そして、テーブルの上に手紙がのこされていました。「もうだいじょうぶだ、がんばれ。ちょうりばはいつもきれいに。……げんきでくらせ。とうさんより」。手紙を読みながら、きつねさんは泣きました。 子を思う親の気持ちと、仕事の厳しさが伝わる絵本です。
死んでも一人息子のことがあんじれて仕方なかったとうさんきつねは、
ただ可愛いから甘やかすのではなく仕事の基本を厳しく教える姿に、幽
霊になっても親の深い愛を感じました。
まだまだいっぱい教えることがあったのに、亡くなってしまっていつも
子供の傍にいたのだと思いました。やっぱり繁盛しなかった理由をいく
つも指摘して自分が出来る限りを息子に伝授してとうさんきつねは安心
したと思いました。とうさんきつねのいいつけを守り、これからもお店
は繁盛していくと思いました。でも気になって時々とうさんが来ている
のに分かる気がします。
幾つになっても親は子供のことを気にしているのだと思うときつねさん
のようにうれし涙がでます。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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