「ピンポーン」はーい、どちらさまですか。宅配便の人が荷物を持って来ましたよ。 玄関に写ったシルエット。誰でしょう?大きな包みのお届け物。何でしょう? この繰り返しに小さな子どもも大喜び。毎日の生活の中からのお話ですものね。 お客さんが来るとうれしいのもです。何やら楽しそうな包みを持っていますしね。 荒井良二さんの描く動物達も魅力的、カラフルで楽しいつくりと小さめのサイズの絵本が2〜3歳の子が小わきに抱えて持ち歩くのにぴったりの絵本です。 同じシリーズの「ぼうし」も面白いですよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ピンポーン。動物たちの家におとどけ物がとどきます。だれがとどけにきたのかな?なにかな?シンプルなことばのくり返しが楽しい絵本。
「ピンポーン!」「はーい、どちらさまですか」
ただただ、この繰り返しです。
届いたときは、え?それだけ?
と思ったのが、正直な第一印象です。
ですが、息子は、見事にはまりました。
ちょうどその頃は、絵本を読み聞かせようにも、
猛スピードで、勝手にどんどんページをめくってしまう頃だったので、
この短いかけあいの繰り返しが丁度いい感じでした。
でも、こどもってちゃんと見てるんですよね。
ある時、他の本にゾウが載っているのを見て、
この本を本棚から取り出し、ゾウのページを開いて
「いっしょ!」と言ってるのを見て、とても嬉しくなりました。
色々な動物が次々現れて、絵もカラフル。
最後までいくと、「はい!最初からもう一度」という風に差し出され、
延々と読まされる日々が続きました。
少しゆっくり見てくれる頃には、
「だれかな〜」「あ、カンガルーさんだね!」
などと語りかけながら読みすすめることができ、親子共に楽しめる絵本です。 (ノエ☆さん 30代・ママ 男の子2歳)
|