ひっこみじあんのオオカミくん,ある日勇気をだして,みんなと友だちになりたいと町に行くのですが….昔話や童話の中のオオカミのイメージを見事にひっくりかえした,若い作家のユーモアあふれる絵本.
最近、オオカミというキャラクターを通して、「人を見た目で判断しちゃいけないよ」って、テーマを持っている作品が多く出てきたような気がします。
「オオカミや恐竜」など、一昔前には、「怖いもの」の代名詞で、絵本や物語に登場していた彼らも、時代とともに見直されてきたようですね。(これは素晴らしいこと。だって、何にもしていなくても、オオカミであるだけで、悪にされてしまうなんて、かわいそうですもの!)
この絵本も同様のメッセージを感じました。
最後には誤解も解けて、町の人たちと仲良く慣れたオオカミ。(誤解が解けるところが、ちょっと安易に描かれている気がしましたが)
子供と一緒に安心しました。 (てんぐざるさん 30代・ママ 8歳、3歳)
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