たまには、自分向けの絵本はいかがでしょうか。
まずこの絵の白い犬がかわいくて気に入りました。
画家YUJIはフランス在住の日本人画家。
全体的に淡い光を感じさせる、あまり見たことのないタッチです。
そしてお話は、自分の愛したものが
白い犬の姿になって老人に訪れる。
実話とも、フィクションともつかないこの話は
人生の深さ、愛することと別離、そこに流れる時間。
小さな本の中に、これらすべてが息づいています。
農場、おんぼろトラック、同窓会、アメリカの暮らし。
抑えた言葉と控えめな絵から広がる、映画のようなストーリー。
絵本を読む楽しさを大人自身に感じさせてくれます。
以前発表された物語をあらためて
言葉を選び、絵本にした製作者達の思い入れが伝わる一冊です。
少し大人に近づいた小学校高学年の人にもお勧め。 (ココのおじさんさん 30代・その他の方 )
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