![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
原発事故から九年のチェルノブイリ.十代の若者に頻発する甲状腺ガン.放射能に汚染される村.そして被害を隠そうとする人々.フォト・ジャーナリストとして,チェルノブイリの惨状を追いつづけてきた著者が,原爆投下から五十年の広島を接点にして,あるべき救援活動の姿と,核は人類にとって必要なのかを考える.
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
チェルノブイリで事故が起きた時に、あれはロシアのことで、日本の原発で事故が起きることはないと言われていました。
でも、こうして今福島で収束がつかない原発の事故の現状を毎日気にしながら、見えない放射能で汚染されているのかもしれないと怯える日々が起きていることを思うと、その時の自分はなんと愚かであったのだろうと思うのです。
福島では線量が高い地域でも避難できずにいる子どもたちがいます。
その子どもたちは、暑い中長袖長ズボン、マスク姿で登校して、締め切った部屋で勉強をしているのです。
そして、その電力は福島で使うものではなく首都圏の電力を補うものであったということ。
チャルノブイリでの事故も汚染地域の人々の生活は貧しく家電製品もないのに、被爆してしまったのです。
チャルノブイリで起きた悲劇、被爆が日本の子どもたちにどうかおきませんように。
今はそれのみを毎日祈っています。
この本は、1995年、阪神大震災が起きた年に書かれています。
チャルノブイリの時に、なぜ自分は原発の危険に目を向けなかったのかと今は悔いるばかりです。
子どもたちを守るために、大人は正しい知識を得ておかなければならないと思い読みました。
私は自分の今の便利な生活を維持しなても、安全な暮らしを子どもたちに残したいと思います。
原発の汚染は日本だけでなく世界も巻き込みます。
岩波ジュニア新書では、このように見識のある出版を続けられていたことに今とても感謝しています。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子9歳)
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