大切なくまのぬいぐるみをなくしてしまったまーくん。一人で暗い森に探しに行くと、巨大なくまのぬいぐるみが落ちていて…? 『ぎゅっ』で大人気の著者による初期の代表作。イギリスではアニメーション映画にもなりました。ページをめくる面白さが存分に味わえ、読み聞かせに最適!
大きなくまと小さなまーくん。二人は知らない者どうしですが、共に森の中で自分の大切なくまのぬいぐるみ(くまちゃん)を無くしてしまいました。森に探しに戻った二人はそこで遭遇することになります……。
とにかくかわいいお話です。息子が小さかった頃、彼のバイブルだったと言っても過言ではないほど常に読んでいた絵本で、思い出の一冊です。ついに日本語版が出たことを知り、さっそく注文。タイトル「まーくん」と「くま」のもじりにまず感動しました!(英語のタイトルは”Where’s My Teddy?”。主人公のまーくんはエディ、彼のテディベアの名前がフレディで、小さな子どもの本には欠かせない「韻とユーモア」がたっぷりの作品なのです。)森の中で二人が遭遇するときのスリル感、くまちゃんと持ち主のサイズの違い、主人公の性格などなど、どれを取っても本当に愉快です。ただ、話者が誰なのかはっきりさせないと流れが理解できず混乱してしまうかもしれないので、まーくんとくまの話し方を声質を変えるなどなどして工夫すると、ユーモアの焦点がはっきりします。英語で楽しみ過ぎたのが原因なのか……、森の中での手に汗握る緊張感は原書の方が味わえるかなあ……。でも、お話の設定アイデアは最高にかわいいです。作者のセンスがキラリ。このシリーズはあと2冊出ていますが、この作品が断然光っています。 (ムースさん 40代・ママ 男の子10歳、女の子5歳)
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