『ダンデライオン』 、なんだか素敵な名前。主人公はそんな名前の男前なライオンです。 朝、いつものように目覚めてストレッチをしていると、郵便が届きます。 『どようにティーパーティーをひらきます。ぜひともおきらくにおでかけください。ジェニファーキリン 3じから』(ジェニファーキリンって名前もいいなぁ。) あ、土曜って今日だ。今日はかみを切りに行こうと思っていたんだ。ダンデライオンは、お気に入りの白いセーターに着替えて急いで床屋へ向かいました。 けれども失敗して毛がふわふわ総立ちです。慌てた床屋はライオン雑誌のファッションモデルにそっくりに、カールをつけてウェーブに仕上げました。 なかなか立派です。でもこうなると、セーターではぱっとしません。途中でお店に寄り、最新のジャケットを買います。ジャケットに合う帽子とステッキも買います。 立派な紳士ライオンの出来上がり。おみやげにたんぽぽを持って張り切ってジェニファーキリンの家を訪ねます。ところが、ジェニファーキリンはダンデライオンとは気づかず、入れてもらえません! どうなる、ダンデライオン・・・。 ばっちりウエーブを決めて、おしゃれな帽子とジャケットにステッキ。雑誌から抜け出たみたいなダンデライオン。気合が入ってすごくかっこいい。でも見慣れた通りを歩いている姿はなんだかちょっと滑稽です。みんなでお茶を楽しんでいる所にいたとしても浮いてしまいそう。何でなのでしょう。どんな時ならしっくりくるのでしょう。親子でちょっと考えてみたいですね。おしゃれって奥深い。 なんかこの感じ、この滑稽な感じ、最近身の回りでもよく見かける気がしません?
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
キリンのジェニファーさんのお茶会に、思いきりおしゃれしてでかけたダンデライオン。ところがおしゃれしすぎて誰だかわかってもらえません。ドン・フリーマンの傑作絵本。
ライオンと言えば、怖いイメージが強いのだけど、
このお話の中では、とってもかわいい!
お茶会に招待されて、急いで床屋に行ったり、髪型があまり気に入らず直してもらったり、お友達のためにタンポポを持っていったり・・・・・
そして、おめかしした自分をお友達に気づいてもらえず、追い返されてしまったり。
子供たちも、そんな怖くない、ちょっと気弱なライオンが面白かったようです。 (くもくもさん 30代・ママ )
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