この物語の絵を描いたことで、篳篥(ひちりき)という楽器にいっそうの愛情をもった。――東儀秀樹 「ぼうやは お星さまに いったい どんな おねがいをしたの?」「あのね かあさんと いつまでもずーっと いっしょに いられますように……って」――<本文より> 心と心を結ぶ、篳篥の音が響く……。魂をゆさぶる、地上の愛と絆の物語。雅楽の音色から生まれた絵本・三部作、完結……。
「人間の声」を表す和楽器といわれる篳篥(ひちりき)。
それは葦を削って作ったリードを竹に差し込んだ縦笛だそうです。
その魂をゆさぶる音色をモチーフとしてこの絵本が生まれました。
引き裂かれたきつねの親子の悲しみが葦と竹に宿り、
優しく切ない旋律を奏でます。
雅楽の絵本三部作の完結編で、雅楽が聴きたくなります。
大人向けでしょうが、子ども達にも届けたいおはなしです。 (レイラさん 30代・ママ 男の子11歳、男の子9歳)
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