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放射能廃棄物を捨てる場所に困った人間たちは、コンクリートに詰めて海に捨てます。
このくだりは、未だに捨て場の定まらない廃棄物の捨て場所として現実味を帯びているように思えて怖かったです。
第一話は、海底コンクリートのつぶやきという章から始まる寓話です。
原子力によって生命を脅かされた動物や魚たち。人間も例外ではありません。
この話の中では地球歴3000年も出て来ます。このまま人間が科学技術を追い続けて進化していく果てには一体何があるのでしょう。
科学の進歩にはもちろん誤りもあり犠牲もあるでしょう。
間違えた場合には、すぐにその過ちを見つめ止めることも人間の英知の一つだと思います。
福島原発がまだ収束がつかない今、私は原発が本当に正しかったのか?を考え続けています。
この本ですが、絵本なので高学年ぐらいから読めると思います。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子9歳)
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