都心に近い商店街・住宅街を舞台に、ひとりの青年のまわりで起こる妖しく奇妙な出来事を描きます。同じ女を2度追いこす坂道の話や、とつぜん観客が消えてしまった野球場の話など。人気童話作家がおくる怖い話、妖しい話の連作短編。
●編集者コメント 9章からなる短編は、少しずつつながっていて、すべて「わたし」がほんとうに体験した怖い出来事なのです。実話として本にすることも考えましたが、そのままだと、子どもたちには怖すぎるので、作者と相談して「架空の不思議な物語〜」という設定にしてもらいました。ちなみに、この町がどこにあるのか、「わたし」が誰なのかを明かすことは、個人情報なのでできません。
自分の体験したちょっとミステリー。
よく考えると薄気味悪くもあるけれど、なんとなくありそうにも思える身の周りミステリーです。
いくつかの話が連鎖して、不思議感が膨らんできます。
いないはずの人が見えたり、イチョウや坂道に建てられた狐塚のいわれが本当に体験されたり…。
主人公が大人なのでか、少し大人感覚の物語。
ヤングアダルト指向でしょうか。
ちょっと背伸びした、ミステリーワールドでした。 (ヒラP21さん 50代・パパ )
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