貧しいけれど働き者のきこりは、仕事の帰り、森の中の泉のそばで“おーふ”とためいきをつきました。すると、泉の中から白いひげの老人が現れました。きこりがためいきのわけを話すと、ごちそうの出てくるふしぎなテーブルをくれました。 家に帰り、きこりは村のお偉方を招きごちそうをふるまいますが、地主にふつうのテーブルとすり替えられてしまいます。それを泉の老人に話すと、今度は金貨をはきだすろばをくれました。これもすり替えられてしまいます。最後に泉の老人が出してきたものとは?
娘に『まほうのおなべ』を読んだ時に、この『きこりとテーブル』と
ちょっと似てるねえ、と思い出しました。まほうの・・の方は
アメリカ人のポールさんが再話したもので、きこりの・・の方は
トルコの昔話、とあります。きっと似たようなお話は世界どこにでも
あるのでしょうね。
この絵本は、あちらのおなべの絵本と違って、主人公のきこりが、
ちょっと頼りない。うっかりしゃべって盗まれてばかりいます。
まほうのテーブルをくれたいずみのおじいさんにも「どうやら、
おまえはすこしかんがえがたりないようだ」などと言われてしまいます。
それでも、きこりのためにいいものをまた出してくれたのは、
一生懸命働いてきたきこりのまじめさと、かんがえがたりないと
思われるくらいのきこりの人の良さを買ってきれたのだろうなあ。
まほうのおなべとテーブルとどちらが欲しいかと言ったら
強欲な私はもちろんテーブル!なぜなら、オートミールだけでなく
いろんなおいしいものが出てくるから。
こんな私にはどうあがいてもテーブルをあげよう・・などとおじい
さんは出てこないのだろうな。娘には欲がないので(それも困るけど)
どちらが欲しいなどとはこれっぽちも言いません。
(ぽこさんママさん 40代・ママ 女の子4歳)
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