ハンガリーのキャラクター「レーズン」の物語。小人のマノーのカボチャの家に、 ちっぽけなコブタがやってきました。一緒に暮らし始めた二人の毎日は愉快でおかしなことばかり!
(以下、編集者からのメッセージ) 東欧の国ハンガリーから届いた、かわいらしい幼年童話です。 表紙に見える、ものほしげな上目づかいのコブタの名前は「レーズン」。 ちっぽけで緑色、まるでほしブドウのようだから、「レーズン」です。 このレーズンが、ある日こびとのマノーの家を食べてしまう(マノーの家はカボチャなのです)ところから、 お話は始まります。心優しいマノーは、みすぼらしいコブタを家に招き入れ、いっしょに暮らすことにしました。 さあ、それからの毎日ときたら、もう大変。 マノーは四六時中、やんちゃでわがままなレーズンに振り回され、大忙しです。 でも、ふと一息ついたとき、マノーはこう言うのです。 「一人で住むのだって、楽じゃないさ。それに、だれかといたら、それだけで、楽しく時間が過ぎるもの」。 この心温まる物語を、どうぞ多くの方が味わってくださいますように。 皆さんと、レーズンの愛らしさ(まさに幼い子どもそのもの!)を共有し、語り合えたら、とても嬉しく思います。 そうそう、それから表紙の絵は画家のブローディ・ベラさんが日本語版のために描き下ろしてくださったものです。 こちらもぜひご注目くださいませ。
わがままなのに甘えん坊で、すぐすねちゃうくせにやっぱりかまってほしくて、一人ぼっちがさびしい困ったちゃん――そんな憎めない存在に心当たりはありませんか?
そう、まるで幼かった頃の我が子のような(笑)
このお話はそんなちっちゃな子ブタが主人公のお話です。
ある日小人のマノーの元にやってきた小さな緑色の子ブタ、レーズン。
行くところがないレーズンは、マノーと一緒に暮らすことになります。
でも、居候という立場のわりにはちょっとわがまますぎるかも?
そのわがままぶりは、大体人間の子供の3歳から5歳くらいといったところでしょうか。
レーズンの困ったわがままにも、マノーはいつも落ち着いて穏やかに対処します。
まさに、一歩下がって我が子を温かく見守る父親(懐の深さでは、おじいちゃんかも?)のような感じ。
我が家の子供達が幼かった頃、一緒になって大騒ぎしていた私とは大違いですね(汗)
特に、本文中の第5話『“ほんもの”のみどりのこぶた』でのレーズンの扱い方はお見事の一言に尽きます。
わがまま放題のレーズンですが、憎めないだけでなくやっぱり可愛い!
「うぃ、うぃ、うぃ!」という泣き声もお気に入りです。
私を含め、8歳の娘から12歳のお兄ちゃんまで、困ったちゃんなレーズンにはノックアウトされてしまいました。
幼年童話の扱いですが、フリガナもふってあるし読みやすい文章で優しい雰囲気を醸し出しています。
幼いお子さんをお持ちのお母さん、レーズンの可愛さに癒されてみてはいかがでしょうか。
意外と子育てのヒントが隠されているかも…? (ひだまり☆ははさん 30代・ママ 男の子12歳、女の子8歳)
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