あの「おかめ列車」がやってきた! 今度はなんと花嫁姿でやってきたーー!! 古い結婚式のアルバムを見ていたこももちゃんとお兄ちゃん。
「うんわーーーーーーっ!!!!」 またもやあの「おかめ列車」にふたりはのみこまれてしまうのです。
今回のおかめ列車はちょっとちがう。 「さあ!!いきまポー!!」 「どこに?」
『嫁にいくのです』 「え!?」
顔を赤らめてそう言い放つおかめ列車にふたりはキョトン。 いったいだれと結婚するのでしょう! ふたりは、おかめ列車に乗って、おかめ列車が「あのひと」と呼ぶ花婿さんとの待ち合わせの場所、 「であいがはま」へと連れて行かれるのですが・・・。
なんともめでたいおかめ列車の華やかな結婚式が艶やか! 式のお手伝いをするおかめ顔の巫女さん「こおかめ」たち、 めでたい仲間たちもわんさかお祝いに駆けつけて、 エキサイティングな結婚式から目が離せません。
以前出版されていた「おかめ列車」よりもさらにスィートな色調で美しくなったこの絵本。 作者のいぬんこさんの遊び心がどこもかしこもあふれています。 こんな素敵で面白そうな結婚式、絶対に呼ばれたいー! 子どもたちにワクワク、トキメキを与えてくれそうです。 おかめ列車のお相手、気になりますよね?期待を裏切りませんよ。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
こももちゃんとおにいちゃんの前にまたまたおかめ列車が!今度の旅も、めでたく賑やか。さぁ、どこへ連れて行ってくれるのでしょう?
なんともバワフルな絵本です。
絵といい内容といい、有無を言わせぬ理屈抜きの強引さにただただ圧倒されまくり、前作を飛び抜けた傑作です。
おかめ列車の結婚式は、こてこてのお祭り騒ぎで、名古屋式のハデ婚を連想させます。
おかめ列車って何者なのか、考えていると乗り遅れてしまいますよ。
遊園地のジェットコースターのスピード感と、メリーゴーランドの華やかさと、観覧車のパノラマと…、夢のような乗り物でした。
結婚前から尻にしかれているひょっとこ特急便に憐れみを感じつつ、こんなあやかしい絵本のとりこになりそうな自分に怖さを感じました。
一人満足の絵本でした。 (ヒラP21さん 50代・パパ )
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