わたしが まだ 小さくて 山おくに すんでいたころ、 ゆうがたに なると、 おじいちゃんは 石炭のこなで まっくろに なって かえってきた。 くろくないのは くちびるだけ。 そのくちびるで、わたしの あたまに ただいまの キスを した。
きびしく美しいアパラチアの自然のなか、 おとなたちに見守られながら、 野山を思いきりかけまわった日々……。 少女時代の思い出をあたたかくつづった、 シンシア・ライラントのデビュー作!
当時の生活がしのばれる、わかりやすい挿絵とともに
描かれています。
自然とともに生きる暮らしは、身体にも心にも良いのだろうと思いますが
現代の文明になれた私たちには、なかなか厳しそうです。
ほかのところに行きたいと思ったことはなかった。
満ち足りていたと、きっぱりと締めくくっておられますが、
本当にそうなのだろうと思います。 (capellaさん 60代・じいじ・ばあば )
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