4年生のクラスにポーランドからきたアンナが転入。ベンはアンナに反発しながらも魅かれていく。幼い心のときめきを描く。
転校してきたアンナは不思議で気になる女の子。
ベンはいつの間にか虜になってしまいました。
それにしても、読んでいる自分が恥ずかしくなるほど、ベンは純粋です。
純粋で真剣で、ラブレターを書いたり、家族に紹介したり、好きだからこそ戸惑ったりするのですが、思い切り自分ではない自分になってしまいました。
傍から見ていると滑稽でもあるのですが、その滑稽さが眩しすぎるのです。
湖で裸になってはしゃぐ二人も、どきりとはしたけれど、無邪気なだけにうらやましいほど自然体なのです。
ポーランドから移住してきたため、職をもてないアンナの父親でした。
その父親がやっと働き口を見つけた時、アンナは引っ越していってしまいます。
初恋は切ないからきらめいているのでしょうか。
これほど爽やかで、みずみずしくて感動のある物語。
ヘルトリングさんの奥深さを感じました。
(ヒラP21さん 50代・パパ )
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