民に絶対服従を強いる、非道の国・シスタス。 国も民も持たない“偽王”フェン。 民に慕われし、雲の国・ラビッジの女王ローゼル。 戦乱の先にあるのは、闇か、夜明けか?
世界を支配せんと目論む大国シスタス。これに叛逆する意思を固めたフェンは、自らを“偽王(ぎおう)”と名乗り、たった三人でシスタスに潜入する。そして、そこで知ったのは、困窮するラビッジ王国を一から建て直した若き女王ローゼルの悲劇。さらに、現ラビッジ王リノが主導する小国連合に、再びシスタス軍が侵攻を開始
フェンがシスタスにとうとう入り込みます。市民のために犠牲となるテラス親子を助けようとして苦しむフェン。シスタスのハネイ将軍まで味方につけ、フェンは戦う。
誰かの犠牲の上にたつ幸せは本当に幸せだろうか?いろいろ考えてしまう話です。
今回は、ラビッジをシスタスが攻めないわけと、リノの悲しみも描かれていてなかなかすばらしい作品だと思います。登場人物の悩みも身近にありそうなものなので、子供向けファンタジーながらとても面白く、大人にもおすすめです。
フェンが14歳なので中学生以上くらいにおすすめ。小学校高学年でも読めると思います。 (えみりん12さん 30代・ママ 女の子4歳)
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