あかちゃんがおねえちゃんへ「だっこー、だっこー」。 そこへうさぎさんが「わたしもだっこー」。くまさん、まくらさん、きりんさん、わにさんたちが「わたしたちもだっこー」。みーんなおねえちゃんのひざの上にのっかって「おっとっとっと」。(読み聞かせをすると、1歳の娘が「おーととと!」とつたない口調でまねをして大はしゃぎです) おねえちゃんときりんさんの長い腕でだきかかえられたみんなは「だっこれっしゃ」となって「ほかに、おのりのかたはいませんかー?」「だっだっだっだ」と走りはじめます。野山をこえ、海の上の線路を走り、海中トンネルをくぐり、遊園地からひとっとび・・・海のなかの森は夢いっぱい。なんて素敵な「だっこれっしゃ」!
1952年生まれの春田香歩さんは草木染めの作家さん。これがはじめての絵本だとはとても思えません。シンプルな構成の中になんとも愛らしい世界の広がりを感じます。 わが家では、5歳がおねえちゃんに、1歳があかちゃんに共感して、姉妹で大好きな絵本になりました。顔をみあわせ、うれしそうにいっしょに絵本をのぞきこんでいます。画用紙に描きこまれたようなカラフルな絵は細部までみどころいっぱい。素敵な絵本作家さんの誕生です!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
だっこって、あったかくっていいきもち!
お姉ちゃんにだっこしてもらったら、ぬいぐるみたちまで「だっこー」とやってきて「だっこれっしゃ」ができました! だっこのままかけぬける楽しい絵本。
このお話はすごく小さい子向けだと思うのですが、うちの子はこのお話を聞いて、「だっこして〜!」って甘えてきました。動物たちがどんどん抱っこしていくのが面白くてかわいいお話だったのですが、ちょっと大きくなった子も楽しめるのだな〜って思いました。 (イカリサンカクさん 20代・ママ 男の子6歳)
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