動物たちが、森の中でなんだかいいもの、みつけたよ。これ、なんだろな? 子ウサギの小屋? おこりんぼなクマのぼうし? くたびれギツネのベッド? それともネズミの家族のテーブル? するとその時、ものしりぼうやがやってきた。ぼうやは、すわってそのなんだかいいものを読みだした。いいものって本だったんだ――!
「いいもの」ってなんでしょう?
赤い色のすてきなものを見つけた うさぎは、おうちに。クマは、ぼうしに。ネズミのかぞくはテーブルに。キツネはベッドにしてみます。
こんなに いろんなものにできるなんて、これはいったい何?これは、本当は「本」なのでした。書かれている文字を読むと、お話が始まる。男の子が読みはじめると、さっきの動物たちがみんな集まってきました。
お話が始まると、心は 時と場所を超えて知らない世界に行き、いろんな体験をします。知らない人と出会います。ワクワク、ドキドキ、うれしくなったり、時には悲しくなったり・・・。本は違う世界への扉。魔法の扉。
こんな「いいもの」があることを、たくさんの子どもたちに「みつけて」もらいたいですね。 (なみ@えほんさん 50代・その他の方 )
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