山間の村に越してきた保。偶然開いた祖父の日記から「天狗ノォト」の存在を知り、友と探し始める。祖父は若き日に訪れたこの山で何を見たのか?──過去と現在がつながり、山里と異界、人と天狗が織りなす壮大なファンタジー。
●編集者コメント 第11回児童文学ファンタジー大賞奨励賞受賞作に加筆改題。里山を舞台に現代と過去がつながる、純国産ファンタジーです。
天狗の世界に物語が入ったとたん、一気にひきこまれました。昔話や伝説、他にもいろんな物語でよく知っていたつもりの天狗ですが、この本を読んではじめてその存在が自分の中で息づいてきました。これほど、天狗の世界に入り込んで物語を読み進められた本に今まで出会ったことがなかったからです。
ここには、絵空事でない天狗がいました。
何気なく手にとった本でしたが、読めて良かった、そう思った一冊です。 (あんじゅじゅさん 40代・その他の方 )
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