ヒヨコちゃんは、ミカンちゃん、ハンバーグくん、ハムちゃん、梅干くんたちと仲良くかくれんぼ! 「もう いいかーい?」 「もう いいよ。」 みんなは、あっという間に食べ物の中に上手にかくれてしまいます。「どこかな どこかな?」ヒヨコちゃんがさがしにいくと、見つけたのはパクっとかぶりつきたいほど、ふっくらジューシーハンバーガー。「あっ、ハンバーグくん、みーつけた!」
あかちゃんもママもその食べ物の質感にまず目を見張るはず!布を駆使して、可愛らしくて美味しそうな食べ物たちを表現した不思議なあかちゃん絵本。素材の異なる布を半立体的に使い、斬新でありながらもほっこりとする優しい絵本を作り出したのは、イラストレータであり造形作家の吉田朋子さん。見れば見るほど本当に不思議。スポンジケーキは黄色のタオル地なんだろうけど、もう、やわらかそうなスポンジにしか見えないし、立体的な生クリームは、フェルト布に切り込みが入っている(?)ようだけれど、甘そうな生クリームにしか見えないのです。登場するどの食べ物も手触りの良さそうな布なのに、いつのまにかじゅるっとよだれがでそうなくらいリアルな質感に見えるのだから驚きです。
丈夫なつくりで、角は丸く、あかちゃんが持っても大丈夫。ママがひざの上で、あかちゃんと一緒に初めて読む絵本に最適な「あかちゃんといっしょ0・1・2」シリーズ。何回もくりかえし読みたくなる、リズミカルな言葉の響きとあかちゃんの好奇心をくすぐるストーリーは、あかちゃんとママのことを考えて作られています。読むたびに笑顔がこぼれてしまう楽しい絵本です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
ハンバーガー、サンドイッチ、おにぎり…。おいしそうな食べ物の中にかくれんぼしてるのはだあれ?さまざまな素材の布を使って、食べ物の絶妙な質感を表現する吉田朋子さんの、楽しい赤ちゃん絵本。
7ヵ月の孫に読んでいると、かくれんぼの大好きな6歳の孫がひよこちゃんと率先して、ハンバーグちゃん、ハムちゃん、みかんちゃん、梅干ちゃんを探しています。「ここだよ!」って、弟に教えています。ゆっくり、ゆっくりの孫ですが、ここまで本当によく成長してくれました。
絵本のお陰だと感謝しております。ハンバーガー、サンドイッチ、おにぎりととても美味しそうです! (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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