猫、猫、猫。どこを見ても猫ばかり。いつもの角を曲がったら、そこは瀟洒な猫の町…。ノスタルジックでモダーンなイラスト紀行。猫の視線で描かれるイラストが不思議な旅の世界に誘う。
萩原朔太郎の独特な徘徊風景だと思いながら、金井田英津子さんの「絵本」として読みました。
読み返すごとに味わいが深まってくる、不思議な散文小説は、ちょっと危険な香りと儚さを持っているように思うのですが、違和感のない絵が、猫町の世界を完成させているように思います。
この本の中の猫の存在がとても大きく感じられました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
|