きいのいえで

きいのいえで

  • 絵本
作: 種村 有希子
出版社: 講談社 講談社の特集ページがあります!

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作品情報

発行日: 2013年05月23日
ISBN: 9784061325463

出版社のおすすめ年齢:3歳〜
AB版 22cm 24ページ

みどころ

「きい」が泣いている。「きい」は「わたし」のふたごのきょうだい。
きっとまたお母さんに怒られたんだ。
やれやれ、こんな時はわたしのでばん。

出だしのフレーズを聞いただけで、ふたりの普段の生活や関係性が見えてくる。
あっという間に絵本の中の世界に引き込まれてしまいます。
性格の全然違うふたりなんだろうな。いつも奔放なのはきいちゃんなんだろうな。

でも、今回はちょっと様子が違うみたい。
きいは「家出」をすると言い出した。
お気に入りのものをリュックにつめて、ちろにさよならをして、よっちゃんにもさよならをして。
こっそりいなくなりたいから、庭から出て行くって。
どうしよう、本当にいっちゃう。

「ねぇ。おかし たべてから いったら?」
きいは、ちょっとたちどまります。
「これ まだ よんでなかったね。」
もうちょっとだけ、たちどまります。

とっさにわたしの口から出た言葉は、他の人から聞くと、なんでもない声がけ。
でもふたりにとっては、まるで魔法のように心を溶かしていく特別な言葉。
声をかけるたびに、「きい」と「わたし」のかけがえのない時間が浮かび上がってくるようで…。

派手ではないけれど、やわらかいタッチと優しい色合い。細やかに表現された表情。
繊細で、でもとってもあたたかい画風は、この可愛らしくて大切なお話にぴったりときているのです。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

きいのいえで

出版社からの紹介

第34回講談社絵本新人賞受賞作

「ねぇ。おかし たべてから いったら?」
ふたごの姉妹の、こころ温まるおはなし

「きい」と「わたし」は、ふたごの姉妹。ある日、お母さんに怒られたきいが家出をすると
言い出した。ぬいぐるみや、お気に入りのものをどんどんリュックに詰めていく。どうしよう、
本当にいなくなっちゃうの?「ねぇ。おかし たべてから いったら?」、「これ まだ 
よんでなかったね。」きいの家出を止めようと、行動にでる「わたし」。

やわらかいタッチと、登場人物たちのこまかな気持ちの変化をとらえた表現で、読者を作品の
世界に引き込みます。

ベストレビュー

気持ちの通い合い

新刊紹介コーナーにあり
絵に惹きつけられ借りてきました

てっきり
「家で」と思ったら
「家出」\(◎o◎)/!

「きい」は、名前ね(^^ゞ

で、双子の姉妹だよね?
男の子じゃないよね?

こどもなのに
「やれやれ」(^^ゞ
毎度のことなんだろうな

確かに双子でも性格は違いますからね
私の弟達もそうです

お互いがかばいあうのかな
不思議な兄弟関係だーと幼い頃から感じましたよ

おかあさんに怒られて→家出!
気持ちもわかる
でも、「わたし」がこんなにやさしいと
出来ないよね

寄り添うってこんな感じ
徐々に自分の気持ちが落ち着いていくのが
絵で、読み取れます
弟の雰囲気とか
玩具、食べ物・・・
なんて丁寧に描かれているのでしょう

最後は、なるほど!
微笑ましいです

とても魅力的な作品です
(しいら☆さん 50代・その他の方 )

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