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みどりのかえるときいろのかえるは、けんかの途中で冬眠することに。ぐっすり眠って、めざめたら…。かえるの仲直りを語りながら、人間社会を照らし出して、争いごとのむなしさを訴える絵本。
罵り合いながら、冬眠に入った二匹の蛙。
目が覚めたら決着をつけるはずが、どういうことか、お互いを褒めだした?
“よく眠った後では、人間でも、蛙でも、機嫌が良くなるものであります”って(笑)
だから、争い事なんて虚しいものだと。
ほんと、そうですよね!
単純なことなんだけど、妙に納得させられます。
その上、面白い!
これを蛙の冬眠で表現するところが、新見南吉の凄さだなって思いました!
そして、新見南吉のお話の魅力を最大限に引き出すのが、鈴木靖将さんの絵。
本当に素晴らしいシリーズです! (しゅうくりぃむさん 40代・ママ 女の子9歳)
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