おばけの夢を見て夜中に起きてしまった、たっくん。また寝て怖い夢をみたらいやだなと思っていたら、猫のポロンが「じゃあ、真夜中の探検に行こうよ」と誘ってくれた。
初めて出る真夜中の町。 ぺたぺたぺた、ぺたぺたぺた。 足音がおっかけてくる。まさか、おばけ? ポロンが、これはたっくんの足音だよ、真夜中は静かだから、音がひびくんだよと教えてくれる。何もかもが昼間と違う。
いつも遊ぶ雑木林にきてみると、ふくろう、うさぎ、へびがおしゃべりをしていて、「今日はうまくばけたね、くるんちゃん」と、謎めいた言葉をかけてくる。誤解をとく間もなく、みんなでかくれんぼをすることになり、おにになったたっくんが、目をつぶると……。
夜、みんなが寝ている時間に自分だけ起きているって状況、ドキドキしませんか。見慣れたおうちの中も違って見えるし、知っている町も、お友だちの家も、よそゆきのかおをしているような気がします。そんな魔法のような時間を切り取った、ワクワクする物語が展開していきます。
雑木林の中でのスリル満点のかくれんぼは、意外な展開になり、さらに不思議な出会いがたっくんを待ち受けています。ちょっぴり怖いけど、なんだかとっても楽しそう! 私も仲間に入れて! と言いたくなってしまいます。 たくさん遊んでぐっすりのたっくん、夢を見ながらにこにこ。もう怖い夢は見ないかな。
(光森優子 編集者・ライター)
たっくんは、こわい夢をみて目がさめてしまいました。こわいので、もうねむることができません。するとネコのポロンが、真夜中の探検にいこうよと誘います。真夜中の道はだれもいなくて、ペタペタペタと足音だけがひびきます。たっくんが真夜中の探検でであったのは…? ふしぎさいっぱいのおはなし絵本です。
きつねのくるんちゃんの秘密の場所が凄く綺麗な花がいっぱい咲いた花畑だったので、あまりにも綺麗で魅入ってしまいました。たっくんがかくれんぼのオニだったのに、オニを探すかくれんぼになってみんな優しいなあと思いました。たっくんは、くるんちゃんや優しい仲間と出会えてこれからは、きっと怖い夢も見ないだろうと思いました。かくれんぼの大好きな孫たちだから、きっと昼のかくれんぼをやりたいと言うだろうと思いました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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