私が20年前に出会った絵本です。当時、小学校で教員をしていた私は、担任していた6年生の子供たちに読んであげました。ふくちゃんという猫のお話。病気になったふくちゃんを通して、生命の大切さを学ぶような本です。やさしい絵とほとんどひらがなで書かれたお話ですが、「あんらくし」という言葉が出てきて、軽い気持ちでは読めない本です。当時の子供たちが真剣な目をして聞いてくれていたことが思い出されます。久しぶりにまた読んでみましたが、何年経っても、心に残る本は変わらないなあと思いました。苦しくても生きなきゃ、辛くても向き合わなきゃと、心を強く支えてくれるような本です。 (ミセスそらまめさん 40代・ママ 男の子15歳、女の子13歳)
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