江戸幕府が瓦解して五年。強面で人間嫌い、周囲からも恐れられている若商人・喜蔵の家の庭に、ある夜、不思議な力を持つ小生意気な少年・小春が落ちてきた。自らを「百鬼夜行からはぐれた鬼だ」と主張する小春と同居する羽目になった喜蔵は、様々な妖怪沙汰に悩まされることに――。あさのあつこ、後藤竜ニ両選考委員の高評価を得たジャイブ小説大賞受賞作、文庫オリジナルで登場。【刊行に寄せて/後藤竜二・解説/東雅夫】
醜悪な容貌の古道具屋と、人間の子どもにも見える小鬼の物語です。
古道具屋の喜蔵が偏屈で人当たりが怖い性格なので、中年をイメージして読んでいたら19歳だったとは驚きでした。
江戸時代から明治に代わって5年目という背景にも興味がわきます。
シリーズが現在12巻刊行されているので、これから文明開化の雰囲気も味わいながら読みたいと思っています。
妖怪小説好きの方にお勧めです。 (みいのさん 60代・その他の方 )
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