主人公の、のらねこバルとあひるのアヒージョは、とっても仲良しです。
いつもおなかを空かせながら、食べ物と幸せを求めて旅をしています。
まず行ったのは、海です。
二人はたくさんの魚を捕まえましたが、すぐには食べません。たくさんもうけようと、お寿司屋さんを開いたのです。
でも、待っても待ってもお客さんは来ません。
だから、せっかく作ったお寿司が悪くなっちゃうと、全部食べてしまいました。
次に行ったのは南極です。
二人はたくさんの氷を持って帰りましたが、すぐには食べません。たくさんもうけようと、かき氷屋を開いたのです。
でも、待っても待ってもお客さんは来ません。
だから、せっかく作ったかき氷が溶けちゃうと、全部食べてしまいました。
次に行ったのは……。
一つ目と二つ目のエピソードが食べちゃいましただったので、三つ目もそうかしらと読んでみると、意外な展開になっています。
でもその展開がほのぼのしていて頬がゆるみます。
バルもアヒージョも、この時が一番幸せなんだろうと思わせてくれる結末になっています。
小さなお子さんから小学校中学年くらいのお子さんにお勧めです。