大人が読んでも考えさせられる奥の深いお話でした。
ある日、ワニくんの家の床から芽が出ます。
ワニくんが大切に育てると木になります。
やがて、木は家を突き破ってしまうほど大きくなり、邪魔になってきたワニくんは木を切ってしまおうと考えるのですが、ある新聞記事に目がとまります。
ワニ大学の教授が、自然の大切さを訴え、木を切らないでほしいと言っているものでした。
ここで環境問題が絡んでくるとは思わず、子供にはやや難しいかもしれませんが、作者の思いを感じました。
ワニくんは考え直し、最後は木と共に暮らします。
自然との共存。ワニくんの家は現実的ではありませんが、環境についてもっと意識をしなければいけないなと考えさせられました。