2010年刊行。
クリスマスに活躍するサンタの、非公開な修行風景を特別に教えてくれるお話。
サンタクロースは外国人だとばかり思っていたが、実は忍者だった。煙突から侵入できたり、人が知らない間にプレゼントを置いて行ったりするのは、特殊訓練を受けているからできること。
舞台裏は大変だった。
本書では肉体の限界に挑むサンタや、危機に陥った時も対応できるようにするサンタ、任務の説明を受けるサンタなどが見られる。
あの赤い帽子についている白い丸いやつの秘密も知ってしまった。
いろんなことを知り過ぎたからといって、読者は抹殺されたりしないので、安心して読める。
しかし、説明会の部分が一番笑えた。
なんだが、学校の体育館に集められて朝礼をした思い出や、仕事関係の説明会なども思い出した。大人しく説明を聞いて、しっかりその通りにやるのは大変なのだ。
そんな当たり前のことがしっかりできるサンタ連中は、やっぱりプロ中のプロだとわかった。尊敬。