友人が日本に里帰りする前に、オススメの絵本を聞かれ、その中に1冊、「まだ私も読んでないんだけど、Wish listの中で、今1番買いたいと思ってる本があるの」と言って、紹介したのが、「子どもたちの遺言」でした。それを、友人が、日本からのおみやげにと、プレゼントしてくれたんです! 本当にうれしかったぁ!こんなに早く願いが叶って。 友人に感謝です!
生まれたばかりの真っ赤な赤ちゃん。まだへその緒もついています。髪の毛はぬれていて、足の裏はカサカサ・・・娘も、こんなだったなあ。生まれてすぐに、自分のおなかの上に置いてもらった時の感動が蘇ってきました。
そうして、あっというまにお座りができるようになって、歩けるようになって、言葉を話せるようになって・・・。娘は今、「もう まだ?」の詩の中の女の子が「ねえ かくれんぼしようよ!」と、無邪気に笑いかけている顔と、「幸せ」の詩の女の子が、真剣なまなざしで本を読んでいる横顔と、その両方の間を1日のうちに何度も何度も行ったり来たりしながら、少しずつ「おねえさん」の顔へと近づいていっているような気がします。
その次に来るのは、思春期を迎える子どもたち・・・そこからは、娘の顔でなく、急に過去にさかのぼって、自分自身のその時々の思いが、心の奥深くからどっとあふれ出してくるような不思議な感覚にとらわれます。
痛々しいほど、ひたむきに、真剣に、一瞬一瞬を生きている若者たち。反抗期真っ只中でも、にきび面でも、汗臭くても、なんだかすべてが愛しい。
成人式の振袖姿でこの本は終わっているけれど、その先には、きっとウエディングドレス姿、そして、また1番最初のページに戻って、いつかあなたもお母さんになる日が来るのでしょうね。あなたの人生に寄り添えて、本当にしあわせです。ありがとう。