久々に心揺さぶられちゃいました。
夏の夜、月明かりの下ヴァイオリンを奏でるネコくん。
それも大好きなお友だちのロージー家の屋根の上でなんですよ。
「まぁ〜、ロマンティック〜♪」って思っていたら、ロージーがまた素敵です。
ネコくんの“ロージーへの思いの詰まった音”を一つも残さず拾い集めるロージー。
ここで、音を拾うという表現に『ドキッ!』としてしまいました。
さらにさらにロージーは、「すてきな ねいろを もう いちど」ってネコくんへ届けてくれて、ネコくんはロージーへの最高のプレゼントを思いつき、・・・。
この後の展開が、本当に夢のあるそして素敵なお話なんです。
プレゼントを大切にゆっくりと時間をかけて育てていくネコくんの姿に、これこそがプレゼントよねぇ〜♪って、思いました。
そして、ラストでの二人の様子に、相手への深い深い思いはゆっくりじっくり育てていくものだって気付かされました。
13歳の息子が、「何?何?」って手に取り読み終え、「いいねぇ〜、ん〜、素敵なプレゼントって贈られる人も贈る人も幸せにしてくれんだな〜」って、しみじみ独り言を言っていました。
ちいさい読者さんにも、きっとこの作家さんのメッセージが伝わると思います。