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復刊絵本セレクション キラキラ」 ママの声

復刊絵本セレクション キラキラ 作・絵:やなせ たかし
出版社:フレーベル館 フレーベル館の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:2012年07月11日
ISBN:9784577040294
評価スコア 4.8
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みんなの声 総数 14
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  • 目をそむけてはいけないお話

    夫に言わせれば救いのないお話、私が思うにはしばらく心を支配されてしまうほど重くのしかかってくるお話、でもこういう絵本も必要だと強く思います。

    やなせたかしさんは自身や家族の戦争の体験などから、命を扱った作品が多いことは知っていました。
    けれど、この作品ほどダイレクトに人の命や存在について考えさせられる本は私が出会った中では初めてでした。

    人から勧めていただき読む機会を持てたのですが、まず私が一人で読みとても心が苦しくなりました。
    自分自身も意識していない中で見た目で判断していることってあまりに多いなぁと思って。

    6歳と3歳の娘には「悲しいお話だけど」とはじめに前置きして読み聞かせてみました。

    まず次女の反応、次女はキラキラの大きさと一つ目という風貌の絵を見て怖いといって二度目読むのは拒みました。

    そして長女、読み終わって一言、「そんなに悲しくなかったよ」と。
    それがどういう意図なのかは全ては私に分かりませんが、悲しい結末ではあるけれど最後にお互い分かり合えたことにホッとしてくれたならと願っています。
    長女の感想で面白かったのが、「どうしてキラキラのことオバケと思ったんだろうね。」
    大人は勝手な先入観でキラキラはなんだかちょっと普通とは違う怖いもの‥という勝手な前置きを持って読んでしまいます。
    でも長女は一つ目だけどそれが何?と思えた。
    だからこそ「なんでオバケと思ったんだろう?」と感じられたのだと思います。

    それから「お互いオバケって思ってたなんておかしいね。」と言っていました。
    人を疑ったり警戒することより、お互いを知りたいと思う心があればお互い恐れずにすんだのにね。

    この絵本を読んで感じたこと、長女の感想を聞かせてもらえて気づかせてもらったことが私にとっては本当にたくさんありました。

    園児が読んでも小学生が読んでも中高生が読んでも大人が読んでも必ずなにか心にひびくはず。

    この絵本に出会えて本当によかった。

    夫のいうように救いはないけれど、私たちが忘れてはいけないものを教えてもらえました。

    投稿日:2012/11/22

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  • 考えさせられます

    • らずもねさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子4歳、男の子3歳

    少しさみしいキラキラのお話。
    この絵本を読んで子供たちは何を感じるんだろうか?
    「当たりまえ」とか「普通」とか「先入観」」とか
    「自分と違うこと」への偏見を知らず知らずにたくさん着込んでいる自分に気づいて何ともぞっとしました。大人たちはぞっとし、子供たちはもっとストレートに何かを感じるのでしょうか?
    もう少し大きくなったら感じたことを話し合ってみたいです

    投稿日:2012/10/19

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  • 深く考えさせられます

    怪物退治に行ったまま戻らない弟を思う兄の優しさと勇気が、悲劇を生んでしまうのですが、
    異形のものを見たら誰だって動揺するし、恐ろしい気持ちを持つこともあるでしょう。
    でもそれは自分だけなのか? 異形なのは相手だけなのか?
    姿形が自分達と違っても、心のありように違いはないかもしれない。
    そんな深い問いかけに考えさせられるお話です。 

    投稿日:2018/10/30

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  • もう一つの視点に気づかせてくれる絵本

    • みっとーさん
    • 30代
    • ママ
    • 滋賀県
    • 男の子5歳、女の子4歳

    自分たちとは姿かたちの違う生き物への恐怖から、弟を助けてくれた怪物を殺してしまうお兄ちゃん。
    怪物にとっては、逆に自分たちと違う人間に恐怖を感じていた。という、もう一つの視点に気づかせてくれる、絵本でした。
    大人でもはっとしますね。

    投稿日:2017/03/25

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  • 優しい怪物

    このお話は、山に住むキラキラという怪物を倒しに行った兄弟のお話でした。最初は弟が、次に帰ってこない弟を心配したお兄ちゃんがキラキラを倒しに行くのですが、このキラキラは宇宙から来た他の星の生き物だったのでした。お兄ちゃんはこのキラキラを殺してしまうのですが、二人はキラキラの優しさを死んだ後に知って後悔していました。何でも見た目で決めつけてしまわない方がいいという事がこの絵本から伝わりました。

    投稿日:2016/02/03

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  • 衝撃的な結末

    「アンパンマン」で有名な、やなせたかしさんの絵本です。
    強烈なメッセージを、私達に残してくれたと思います。
    キラキラを退治しに行く、キリとキルの兄弟を悪いとは思っていませんでした。
    最後まで読み終わっても、兄弟が悪いわけではなかったと思うのですが・・・何かが、少しだけでも違っていたら・・・そんな、悔しさが残りました。

    投稿日:2014/06/10

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  • すばらしい絵本

    4歳6歳の娘たちに読みました。こちらの絵本ナビの皆さんの感想を見て借りてみましたが、本当に良かった。ハッピーエンドということの良かったというのではなく、考えさせられる絵本です、「キラキラ」というタイトルから感じるさわやかさはないです。それがギャップでもあり尚更ショックというか考えさせられたのかもしれません。

    こちらが「化け物」と思っても、あちらもそれが普通だからこちらのことを「化け物」と思うかもしれない。その通り、相手のことも考える。そういうことを教えてくれました。でももっと深いですが。出会えてよかった絵本となりました。

    投稿日:2014/02/23

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  • わかり合うことの難しさ

    『アンパンマン』で有名なやなせたかしさんの、ちょっぴりせつないお話。

    高い山のふもとにあるオビエ村。
    いつからでしょうか、山にはキラキラという怪物が住むようになり、村人は怖がって近づかなくなります。
    そんなオビエ村に、勇ましい兄弟が住んでいました。
    兄のキルは弓の名人、弟のキリは棒の名人です。
    「キラキラがなんだ、このぼうでたたきころしてやる!」
    山に登ったきり帰ってこないキリを探して、キルは山に登りますが…?

    子供にも簡単に読めるお話でしたが、その内容の深さに胸がつまりました。
    人はどうしても見た目や自分との違いを重視してしまいます。それが間違っていると、頭でわかってはいても――。
    「人を見た目で判断してはいけないよ」
    私達大人も、そんなふうに子供に注意を促したことがあるのではないでしょうか。
    でも自分達大人もそれを実践できているかと問われると、言葉に詰まってしまうところです。

    キルが弓と矢を投げ捨てた場面のキラキラの表情が、深く胸に残りました。
    わかり合うことの難しさを、改めて考えさせてくれる絵本です。

    投稿日:2012/11/25

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  • キラキラと自分

     「キラキラ」というタイトルから、なにか楽しいお話だと思ったのですが、、、。とても切ないお話でした。そして深く考えさせられました。キラキラの姿も印象的です。

     誤解から取り返しのつかないことになる、誰でも経験することだと思います。自分が兄の立場だったら、どうしただろう。むずかしい問題ですが、小さな子供でも、しぜんに考えることができそうです。
     わかりやすい文章と、ていねいに描かれた絵から、やなせさんのメッセージがつたわってきました。
     愛と勇気のお話は、アンパンマンと通ずるものがあるなと思いました。

    投稿日:2012/08/12

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