新刊
ふしぎな はこ

ふしぎな はこ(評論社)

箱のなかにはいっているのは?!

  • かわいい
  • 盛り上がる

アンナの赤いオーバー」 パパの声

アンナの赤いオーバー 作:ハリエット・ジィーフェルト
絵:アニタ・ローベル
訳:松川 真弓
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:1990年12月
ISBN:9784566002883
評価スコア 4.76
評価ランキング 732
みんなの声 総数 57
  • この絵本のレビューを書く

並び替え

2件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  • オーバーに込められたみんなの思い

    「戦争が終わったら新しいオーバーを買ってあげよう」と約束したお母さん。
    戦争は終わったけれど、店はからっぽ、お金もない。
    だけど、お母さんはアンナに1年かけて約束を果たします。
    金時計と交換に羊の毛を手に入れ、ランプとひきかえに羊毛を毛糸に紡いでもらい…。
    お母さんは身の回りの物と交換にオーバーを形にしていきます。
    アンナと一緒に赤く染めた毛糸は、これ以上ないと思えるほどの赤。
    オーバーを作るのに関わった人たちと一緒に開いたクリスマス。
    アンナにとってはこれ以上ないクリスマスでしょう。

    さりげなく描いているけれど、良く考えると重いお話なのですよ。
    表に出てこないけれど、戦争で荒廃した暮らし。
    お母さんはオーバーのために財産を削って行く。
    1年たってやっと普通の生活になってきたようですが、お父さんはいない。
    アンナにとって赤いオーバーはいろいろな思いが込められた衣服になったと思います。
    もう少し戦争が顔を出しても良かったのでは。
    しあわせ感いっぱいで受け取ってしまったら、オーバーの色は少し褪めてしまうのではないかと思います。

    投稿日:2010/12/17

    参考になりました
    感謝
    0
  • 自然に生まれる愛着と感謝

    母は娘にオーバーを贈ろうと考えます。まず最初に毛糸を作るために羊毛を手に入れることを考えます。インターネットで物が簡単に手に入る現代の感覚からいくと大変気の長い話です。物々交換により、最後にはオーバーを手に入れます。1つのものを作る過程で親子はいろいろな人と出会います。オーバーを通して、仕事と人に対する感謝の気持ちが浮かびあがっているように思いました。作られる過程から自然に生まれる愛着と感謝。物あふれる現代で忘れかけていた新鮮な喜びを感じずにはいられません。古くなったオーバーは青です。最後に手に入れるあたらしいオーバーは真っ赤
    です。質感のあるふたつの色が美しく印象的です。

    投稿日:2005/05/29

    参考になりました
    感謝
    0

2件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / わたしのワンピース / がたん ごとん がたん ごとん / じゃあじゃあびりびり

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



フランスの大人気絵本チュピシリーズ日本語訳登場!

みんなの声(57人)

絵本の評価(4.76)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット