5歳の孫と読みました。未来の遠足は月です。バスで野山にピクニックに行くような感じですね。
みんながうっとりと青い地球を眺めている間に岩陰でせっせとお絵かきをしていた子は眠り込んで月に置き去りにされてしまいます。でも全然深刻ではありません。
しょうがないとまたその子はお絵かきを始めますが、月人たちがあらわれてその子の持ってるクレヨンに大興奮。ヒュー、ピューと歓声を
あげながら色彩のない月で岩に落書きを始めます。
宇宙服とフルフェイスのヘルメットで表情が全く見えないにもかかわらず、何度も読んでいると見えてきます。先生が「ごめんごめん」と迎えに来た時の表情も想像してしまいます。
「ピューイ」と別れを告げた月人たちにクレヨンをほとんどあげてしまったその子は、帰りの宇宙船でたった1本残ったクレヨンで月人の絵を描きました。一生思い出に残る遠足」になったでしょうね。
読み終わると、孫も「ピューイ」と言いながら帰っていきました。