宮沢賢治の絵本 鹿踊りのはじまり」 その他の方の声

宮沢賢治の絵本 鹿踊りのはじまり 作:宮沢 賢治
絵:ミロコマチコ
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2018年10月
ISBN:9784895881425
評価スコア 4.3
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  • ミロコマチコマジック

    ミキハウスの宮沢賢治の絵本シリーズは、宮沢賢治の作品に、いろいろな作家さんが絵を描いておられ、それぞれの作品ごとに世界が広がり、とても楽しいです。これまでも、宮沢賢治の作品は、いろいろな絵本が出版されていますが、今をときめく作家さんたちが創り出す宮沢賢治ワールドは、斬新で、小さな子どもたちの心もつかむのではないかと思います。
    この鹿踊りのはじまりも、ミロコマチコさんの絵がとてもマッチして、躍動感溢れる作品で、読むとこちらまで踊りだしたくなります。ミロコマチコさんの絵は、迫力があり、一瞬で惹きつけられる魅力がありますが、この鹿踊りのはじまりも、表紙を見ただけで、扉の向こうの世界に、鹿たちが誘ってくれます。そして最後は、なんとも言えない余韻が…。絵本は絵を読むものだと改めて感じた作品です。
    宮沢賢治の独特な世界観に、個性溢れる作家さんたちの魂が共鳴して、新しい作品が生みだされる。それを手に取ることができる幸せを有り難く思います。
    世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ないーそう遺した宮沢賢治の作品が、今後も広く大勢の人に愛され、多くの人の心に明るい灯をともしてくださるよう願っています。

    投稿日:2018/11/30

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  • 手ぬぐいの存在感

    先にたかしたかこさんの描いた「鹿踊りのはじまり」を見ていただけに、絵本から受ける印象の違いに驚いてしまいました。
    嘉十の忘れた手ぬぐいが、生き物のような存在感を持って、絵本の中心になっています。
    鹿たちの行動が滑稽にしか見えません。
    宮沢賢治としてはどちらのイメージだったのでしょうか。
    2冊を読み比べて、作品がとても印象づけられました。

    投稿日:2021/05/22

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  • 宮沢賢治は小学生のころ好んで読みました。今回この絵本を読んでみて、大人でも見入ってしまいました。物語とよくマッチしていながら、独創的なイラストが素敵です。子供にはちょっとビターテイストかも知れませんが、この本あたりを卒業すると、次は児童書に進んでいくのでしょうね。子供だけでなくて、大人にも読んでもらいたい一冊です。

    投稿日:2018/11/30

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  • 嘉十の白い手拭にくいつく六疋の鹿の反応が、圧倒的に面白い。
    草食動物っぽい鹿の関心の示し方が、宮澤賢治の言葉とミロコマチコさんの絵で相乗している。
    そのうち嘉十が、自分と鹿のちがいを忘れてすすきのかげから飛び出してしまうのも納得するほど、引き込まれる。

    投稿日:2018/11/29

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