亡くなることを捉えて伝えることの難しさ。
イラストの柔らかいタッチにも関わらず「友人の死」というテーマに取り組んでいることに惹かれて手に取りました。
が、大人として落としどころを見つけたんだな…と少しがっかりしたのが正直な感想です。
親友のクリズナが居ないことに怒っている感情
その怒りのパワーで、どこそこと探し回る衝動
でも結局いつもの場所に戻ってくる居場所
そこまでは丁寧に紡がれ、寄り添うように描かれているのですが
ただそのあと
夢で会えるね、よかったね。
それは大人の感情の落とし所ではないかなと思いました。
子どもが友人を失うこと、それに抗うこと。もっともっといい知れない感情が詰まっているんじゃないかな、と。
悲しさや怒りの感情、それ自体が愛情で、その気持ちを抱えたままでいいんだよ、と言ってくれるような内容だと嬉しかったなと。
子どもに読むつもりだったのですが、今回は控えようと思ってます。