恥ずかしながら、今まで宮沢賢治の作品をあまり読んだことがありませんでした。それは、言葉が今と同じ口語ではないし、大概の場合、登場人物の名前が不思議なカタカナ名で覚えられないからです。ところが、そんなイメージの賢治の作品の中で、この話は言葉もとても分かり易くて、子どもにも十分に分かってもらえると思いました。
ツェねずみみたいな性格の人って、実際いますよね。全てが自分中心で、すぐに被害者面する人... そんな人を揶揄した話なのでしょうか。「まどっておくれ」という言葉は初めて耳にしましたが、こんなことを言えてしまう性格がすごすぎます。そりゃみんな避けますよね。賢治が実際体験した話なのでしょうか。
すっと心の中に入って来るので、賢治の作品を子供に触れさせるための読み聞かせにお勧めの1冊です。