長い、長い、長ーい、おはなし。
生と死を、面白おかしく笑い飛ばす人情ものでもなく、
生でも死でもないテの助が暗躍する、お化けものでもない。
働き者のテの助ちゃんが、中途半端に思えてならない。
しかし死に際に夫婦共々出かけるとは、手に汗を握った。
行く手が極楽と地獄の二手に分かれる…、心臓がドキドキする。
この世に引き戻った時の、あの恐怖の叫び顔!
大島画伯のイタズラ心、最高潮に拍手だ。
テの助が最後に、自分の位牌に向かって手を合わせる…
なんて手の込んだオチなんだ。
とどめはエン魔塚で「エン魔まんじゅう」を商う…
文句を言いたくも言えまい、したを抜かれたのだから。
手落ちのない、和尚だこと!
落語は長い。話し手首次第、ということにしよう。
感謝