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ちいさなつきがらすなかなかよいと思う みんなの声

ちいさなつきがらす 作・絵:マーカス・フィスター
訳:谷川 俊太郎
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,870
発行日:2010年11月
ISBN:9784062830485
評価スコア 4.29
評価ランキング 20,639
みんなの声 総数 41
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  • 慎重に読むべきです。

    • 事務員さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子6歳、女の子3歳

    まるで「みにくいあひるのこ」のようでした。
    しかしこのチビガラスは「勇敢」でした。

    みんなの仲間になるために
    つきまで飛ぶなんて全くみじめなシーンです。
    「いじめ」「なかまはずれ」
    チビガラスは自分が置かれてる立場を知っているように見えました。
    だから、無理だとわかっていてつきまで飛んだんだと思います。

    最後にはみんなにその勇敢さを認められ
    一緒に遊ぶようになります。
    が、しかし私はこのいじわるな仲間を許せないし
    チビガラスだって心に負った傷口は一生消えないと思います。
    いじめはこんなに簡単に許せる訳がありません。

    唯一救いは、いじわるをした側のカラスの心情が
    描かれているところです。
    これがないと幼児にはキツイ内容だと思います。

    投稿日:2010/11/25

    参考になりました
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    6
  • 「わし」が主人公

    読んだ後、ずっしりと心に残るものがあります。

    体が小さな仲間をばかにして、いじわるで月に行ってこいと言ってしまうわたりがらすたちの話です。ちいさなわたりがらすは本当に飛んで行ってしまい、途中で力つき、死にそうになって戻ってきます。いじめたわたりがらすたちは、小さな仲間の勇気の前に恥じ入り、最後には仲良くなるという展開です。

    いじめたうちの一人が年をとってからその時のことを回想する形をとっているのがこの本のポイントではないでしょうか。いじめた側の心境の変化がよく描かれているからです。最初は彼の小さいこと、醜いことを小馬鹿にしていた「わし」たちが、決定的にいじめることになったきっかけは、彼が「うまれつきみがるだったから すぐにとぶのが わしらのむれで いちばんうまくなった」ことでしょう。今まで馬鹿にしていたのに、ふと気付くと抜かれていた・・・こんな時に素直に受け止められない人間の心の醜さがうまく描かれています。そして、誰にでもそんな両方の側面(他の人より少し劣っていること、他の人より秀でていること)がありますから、誰でもターゲットになるのでしょう。

    いじめる側がだんだんエスカレートしてきて、後に引けなくなる様子もよく伝わってきます。でも事件後、「おまえをおいはらおうとして、いっただけなんだ。ほんきでつきまでとぶなんて、かんがえもしなかった。ゆるしてくれるかい?」と言えた「わし」は勇気があります。誰でも自分の非を認めるのは好みませんから。月まで飛ぼうとした小さなわたりがらすも勇気がありますが、そうせざるを得ない状況だったわけですから、勇気の種類が違うような気がします。

    「くちごもりながら」も上述の謝罪ができた「わし」だからこそ、年をとってからもこのことを良く覚えており、また人に話して聞かせる権利も勇気もあるのでしょう。ちいさなわたりがらすが主人公のようで、やはりこの絵本の本当の主人公は「わし」だと思います。

    子供に読んで聞かせるなら、あまり小さなうちではない方が良いように思います。いじめられても、月まで飛ぶ勇気を出せば仲間に入れてもらえると理解するような年齢の子には少し危険なような気がします。事件を通じて「わし」の心の成長を読み取れる年齢になってからの方が良いと思いました。

    投稿日:2010/12/07

    参考になりました
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    2
  • ちょっと読んでいてつらかったです

    娘と一緒に読みました。
    娘はまだ幼稚園に通っていないので、お友達との関係などを
    気にしたことなどなく・・だから聞いていてもよくわからなかった
    のではないかなあ。もう少し大きな子でないとこの絵本の伝えたい
    ことはうまく伝わらないかもしれないなと思います。
    しかし。
    読んでいてつらかったなあ。
    だれしも遭遇するかもしれない「いじめ」という問題。
    加害者にも被害者にも傍観者(加害者)にもなるかもしれない問題。
    そういうものをテーマにした絵本と正面から向き合うにはなかなか
    エネルギーがいるのだなと思いました。
    ちいさなつきがらすが、表面上はものともせず、軽やかに
    していたのがせめてもの救いです。
    へたれな私は、「にじいろのさかな」の方が安心して読める
    ように思いました。

    投稿日:2010/12/08

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    1
  • みんなの意見を聞いてみたいです!

    • しいら☆さん
    • 40代
    • ママ
    • 宮城県
    • 男の子19歳

    絵のすてきなこと!!
    上手だなぁ
    からすということで色も少ないのに
    個性的なからすが、くっきり、はっきり
    構図もすごい

    谷川さんの訳ですね!?

    でも・・・
    内容的には、う〜ん・・・
    と、考えてしまいます

    身体的なことが皆と違うことによる排他的な行動
    人間世界で日常的にあること?

    読んで、あなたはどう思う?
    と、皆でそれぞれの意見を出し合えるような
    年齢がいいように思います

    いろいろな意見を聞いてみたいです

    投稿日:2010/12/06

    参考になりました
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    1
  • みんが仲良く・・・よかったね

    • ていこさん
    • 50代
    • その他の方
    • 岩手県

    あるある・・・

    こんなことは時々あるなぁ〜って思って読みました。

    私は児童クラブの指導員 

    素直になれなくていじわるすることが

    子どもたちのなかにはあります

    でも最後に気が付くことが出来たら とてもいい経験になるんだと思う。

    今度子どもたちに読んであげたいなと思います。

    投稿日:2010/12/03

    参考になりました
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    1
  • 勇気にも色々ありますね。

    • ももうさ♪さん
    • 20代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子2歳、女の子0歳

    「ダンボ」や「みにくいアヒルの子」のようなお話ですね。
    みんなにいじめられていた者が、
    思ってもいなかった素晴らしい姿を見せて、
    みんなに認められる・みんなを見返す・・・。

    でも、いじめる側の心情を描くのは珍しいですよね。
    とても興味深く読みました。


    チビガラスのつきへ向かった勇気。
    言い出せなかった、いじめを止める勇気。

    行間を読むべきかもしれませんが、
    語り部以外のカラスにも
    「いじめたことを謝る勇気」
    を見せて欲しかったなぁと思いました。

    チビガラスは仲間に認めてもらえるだけで嬉しくて、
    許せてしまうのでしょうけれど。


    良いお話なのだけれど、何かひっかかってしまう、
    この読後感は「にじいろのさかな」のようでした。
    マーカス・フィスターさんと私、
    相性が悪いのかもしれません;

    投稿日:2010/12/01

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    1
  • いじめ

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子3歳、女の子1歳

    読んでみていじめの話だったので意外でした。
    過去形で書かれていて語り口からして、いじめはもう終わっていていじめた側がいじめを悔いているのが読んでいる途中でも分かりました。
    …もしかして、このいじめられたちびがらすは死んでる?と思ったところもあったのですがそんなこともなく良かったと安心しました。
    仲間に入れてもらいたいという気持ちも強かったのでしょうが、ちびがらすのがんばる姿が見ていてちょっと辛かったです。

    投稿日:2015/01/21

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    0
  • う〜ん難しいかな・・・

    • 風の秋桜さん
    • 40代
    • その他の方
    • 埼玉県
    • 男の子、男の子

    とても難しいいじめのテーマですね・・・
    絵本の技法は銀色を入れ込んで、インパクトを与えているようですが、角度によっては光り方が違うので、かえって目立たないかもしれません
    また語り口が年老いたワタリガラスということで、昔話のなじみがないと、お話に入っていけない子供もいるかもしれません
    「いきているしるし・・・」とても怖い言葉だと思いました
    母の悲痛・・・・胸が締め付けられる思いです
    5歳児の子供にはきついのでは・・・?
    小学生以上で良いのではと感じます

    投稿日:2010/12/22

    参考になりました
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  • つきはからす。ほしはよだか。

    「つきがらす」?
    読み終えて、なるほどな、と分かるタイトルでした。

    まず、『にじいろのさかな』で描かれるキラキラ光る海の世界を想像して
    絵本を開くと、
    あまりの世界観の違いに驚かされます。

    読んでいて思い出したのは、宮沢賢治の『よだかの星』。
    子供の頃、よだかが可哀想で読むたびに心が痛かったので、
    どうか、悲劇で終わらないで〜!と、語り手のおじいさんがらすと一緒に祈るような気持ちで読みました。

    銀の羽を手に入れたカラスは、虹のうろこを持ったにじうおのように友達との関係を築いていくのでしょうか。
    いえいえ、まっすぐな気持ちを持ったつきがらすくんだから、きっとそのまま素敵な大人へと成長してくれた・・・と信じたいです。

    投稿日:2010/12/15

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  • つきがらす

    伝説の「つきがらす」。
    群れの中で一番の小柄で、仲間はずれの存在。
    でも「月までとんでみせる!」という見事なチャレンジ精神で
    キラキラと光る羽根を手に入れます。
    最後のページ、ちびわたりがらすが仲間にかける声がすがすがしい。

    投稿日:2010/12/14

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