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パイがふたつあったおはなし自信を持っておすすめしたい みんなの声

パイがふたつあったおはなし 作・絵:ビアトリクス・ポター
訳:いしい ももこ
出版社:福音館書店
税込価格:\770
発行日:2019年11月01日
ISBN:9784834084986
評価スコア 4.09
評価ランキング 27,050
みんなの声 総数 10
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  • 主婦のみなさんぜひ読んでみて!

    ねこの奥さんのリビーといぬの奥さんのダッチェスのお茶会のお話です。
    ねこにとってはねずみのパイは好物だけどいぬにとっては。。。
    安易な気持ちで誘いには乗らない方がいいのかもしれません,断る勇気も自分を守ることになるのかもしれません。
    同じ主婦の立場から色々考えさせられる今回のお話でした。

    投稿日:2018/01/23

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  • 気取ったお茶会の裏のお話

    ポターさんのお話の中では、長くて割と複雑です。
    ネコの奥さんが、犬の奥さんをお茶会に呼ぶのですが、
    それぞれ思惑があって、しかも相手に失礼のないようにと
    考えるのでなかなかしんどいものです。
    ねずみのパイを食べさせられるはめになるのは我慢できないと思った
    犬のご婦人は一計を案じるわけですが、
    開くオーブン開かないオーブンがこのゴタゴタをややこしくしています。
    嫌な料理も違うものを食べていると思えば、4皿目って、まあすごい食欲です。
    焼型を食べちゃったと思えば思っただけで気分が相当悪くなる。
    こういうことあります確かに、焼き型じゃなかったけど。
    初めにお断りできなかったダッチェスさん、大変な目にあいましたね。

    投稿日:2016/09/27

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  • きれいごとじゃない人生

    ねこのリビーが、犬のダッチェスをお茶に呼びます。でもダッチェスは、そのお茶に出てくるパイが「ねずみのパイ」なんじゃないかと気が気じゃありません。そこで、こっそりパイを入れ替えることを思いつくのですが・・・。

    「ピーターラビット」シリーズの中の一冊です。このシリーズは、人生を「きれいごと」にしてしまわないところが、私は好きです。例えば、このお話に出てくるねこのリビーも、犬のダッチェスも、それからリビーのいとこで雑貨屋を営むタビタも、どこかでちょっとだけ、誰かさんに対する本音を漏らしています。でも、本人の前ではそれをおくびにも出さない。そんな「大人のおつきあい」を提示した上で、リビーに対して真正面から当たらなかったダッチェスが、結果的には彼女にとっての「最悪の結末」に導かれる様子が、シニカルに、でもユーモラスに語られています。

    おそらくダッチェスは「愚か」だったのでしょう。でもそのことを作者の言葉として明言はせず、ダッチェスの「気づき」として示したラストも、思わせぶりながら力があります。

    上質な、風刺の利いたコメディのような読後感です。個人的には、集団の中で人と向かい合うことの面白みと気の重さの両方を理解出来る、6歳くらいからがお薦めです。そして、「カササギ先生」の胡散臭さが気に入ったら是非、「ピーターラビットのてがみのほん」も読んでみて下さい。

    投稿日:2009/03/21

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  • すごい話

    なんだか、犬とネコが繰り広げているお話とは思えないほど
    人間味あふれる、オバチャンのお話でした。
    ものすごく浅はかなオバチャン犬ダッチェスの行動が
    はるかに常識を逸脱し、また、気分の上がり下がりで体調に変化も出て、
    「ほんとに馬鹿だなぁー」と・・・。
    まぁその展開が、読み物として非常に面白かったわけですが・・・。
    奥様然とした二人(二匹?)の会話の様子が、また面白く、
    石井桃子さんの訳がほんとにはまってます。

    投稿日:2009/01/19

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  • ご婦人方の会話がおもしろい

    • ムースさん
    • 40代
    • ママ
    • その他
    • 男の子12歳、女の子6歳

     主婦受けしそうなお話です。息子といっしょに読み、彼は「ふう〜ん」という反応。でもわたしがクスクス笑いっぱなしでした。
     お話は、猫のリビーが犬のダッチェスをお茶に招くというもの。お互い相手に失礼にならないようにふるまいながら、実は心中ハラハラしているという状況がおもしろおかしく描かれます。
     リビーの焼いた「ねずみのパイ」を食べたくないダッチェスは、自分の焼いた「子牛とハムのパイ」をリビーのオーブンに入れておきます。ところが手違いから結局「ねずみのパイ」を食べることになり、騒動が起こります。
     いんぎんな挨拶に始まり、丁寧に言葉を交わしていく2匹の様子はまるで喜劇のよう。上流階級のご婦人方の会話は、今でもそのままハイソな主婦たちのやりとりに当てはまるのではと思えました。最後に出てくるお医者さん、カササギ先生もいい味を出しています。 

    投稿日:2006/04/12

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