さとうめぐみさんのスイーツ絵本、和菓子バージョンです。
みつまめ城のお姫様、あんみつ姫が妖怪にさらわれてしまいます。
そこで、桜餅のさくら侍と、柏餅のかしわ侍が退治に出かけますが、
行方不明に。
仕方なく、父親の殿様が立札で懸賞金を出すと、
旅の途中の笹団子、ささ侍が応募したのですね。
さあ、妖怪退治が始まります。
とはいっても、すべて和菓子です。
ようかん河童、ろくろっ串、のっぺらきんとんと、なるほどの造形です。
もちろん、ささ侍の対処も、実に笑えますが、見事です。
そして、ついに、誘拐犯の大福入道と対峙しますが、
あっけなく解決してしまいます。
それもそのはず、あんみつ姫は…。
そう、ずっと、子どもの頃の回想シーンや似顔絵でしか登場していませんでしたからね。
後半の急展開は、食いしん坊のお姫様ならでは。
お決まりのハッピーエンドが見事かわされますが、
これはこれで、めでたしめでたしです。
さすが、スタイリッシュなささ侍、見事なオチです。
スイーツに目がない方々はちょっとドッキリだと思います。