家族のものを夫婦で書かれることが多いアンホルト夫妻。
ローレンス・アンホルトも絵を描きますが、今回は奥さんが絵を担当なんですね。
キャサリンの方には『あなたってほんとにしあわせね!』というやはり下に赤ちゃんが生まれるという話かせあります。
読んでみてこちらの作品の方がお姉ちゃんになるまでの葛藤がより具体化されている気がしました。
小澤俊夫さんによれば、成長のふりこと言って成長する時には心の揺れがあるということ。
頭でわかっていても心は思うように動かない葛藤。
この場合だと、おねえさんにならなくてはいけないけれど、なかなかなれないそう自然振舞えない葛藤があるように思いました。
こういうことは、おねえさんになるだけでなくて、親になる場合でもあるかもしれないと思いました。
最初からすぐにおねえさんになるわけではなく、下の子が成長するように上の子の成長も気にかけてやらなくてはいけないなあと改めて思いました。
ソフィーが悩んでいる時期は冬の時期で、葛藤が溶けた時期が春と、季節とうまく組み合わせて、ソフィーの心模様を描いていると思いました。
『あなたってほんとにしあわせね!』を読んだらこの『おねえさんになるひ』もぜひセットで読んでほしいなあと思います。